【床下清掃完全ガイド】手順・費用・業者の選び方を全解説

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【床下清掃完全ガイド】手順・費用・業者の選び方を全解説

「以前排水管が破裂し、床下に汚水が溜まっている気がする」
「大雨や台風があり、その後何となく生活スペースに湿気を感じる」

床下は目に見えない場所なので掃除を怠りがちですが、放置せずに必要な清掃を行う必要があります。

しかし、基本的に床下清掃において自力でできることはほとんどありません。
「漏水・水害」などの水が絡む場合は、プロに任せましょう。

「自分でもできるのでは……」と思うかもしれませんが、床下清掃には専門的な知識が必要だからです。

清掃が不十分だと、害虫やカビなどが発生して家屋が傷む原因になります。
床上を清潔に保っておくだけでなく、建物劣化や資産価値にまで影響を与えるものです。

ただし、いざ床下清掃をしようと思っても、
「業者に依頼しようとしても、経験がないので選び方が分からない」
と戸惑う方も多いでしょう。

そこで本記事では、プロに依頼すべき理由やプロだからこそできる作業をお伝えします。

また、悪質な業者が多いことからも、記事の後半では「家の資産価値を守る」安全で優良な業者を選ぶポイントもご紹介します。

「床下が気になりつつも、室内と違って状態も方法も分からない・・・・・・」

という漠然とした不安な気持ちをお抱えの方は、当記事をご一読頂き、適切な対処について学んで頂ければ幸いです。

1.床下清掃は「漏水・水害」などの水が絡む場合は基本プロに任せよう

まずは、床下清掃を自力でできる作業とプロに任せる方がいいケースを紹介します。

ひとことで「床下清掃」といっても、自力で清掃できる場合から、速やかにプロの清掃業者に依頼すべき場合まで、範囲はさまざまです。

しかし、基本的に床下清掃において「漏水・水害」などの水が絡む場合は、プロに任せましょう。
自力でできることは限定的だからです。 さっそく説明していきます。

1-1.自力でできることは限られている

床下の清掃を一度自分でしてみたいとお考えだとしても、自力で清掃できることはほんの僅かです。

床下は建築物の土台となるうえ、専門知識が必要だからです。

素人では状態を正しく判断できないばかりか、配管の劣化やシロアリ被害を見落とすリスクが高いでしょう。

自力でできる作業範囲は以下の通り、限定的です。

【自力でできる作業範囲】

  • 床下換気口のホコリの除去
  • 床下換気口に風通しを塞ぐものがあれば撤去
  • 市販の除湿シートや乾燥砂を敷く

上記の床下清掃はご自分でもできますが、暗くて狭い場所での作業は大変困難です。
瓦礫やクギなどでケガをする危険性があるでしょう。

1-2.床下に水が溜まっているなら速やかにプロに依頼すべき

床下の気になる点が「水が溜まっている」など、水分に起因している場合はすぐにプロに依頼してください。

水は家の土台を侵食してしまいます。
また、見た目だけでは、水分が完全に排除できたかどうかは分からないからです。

以下のようなケースはすぐにプロに依頼しましょう。

【自力でできる作業範囲】

①台風や大雨などにより河川が氾濫し、床下まで水が入ってきた
②台風や大雨などにより、下水が逆流して水が溜まった
③汚水管・排水管が破損して、床下に水が溜まった
④給水管から漏水し、床下に水が溜まった

上記のうち、①〜③は汚い水や泥が床下にある状態のため、衛生面の危険が非常に高いといえます。

④の場合はきれいな水ですが、定期的に床下の掃除をしていない家屋では発見が遅くなるでしょう。
時間が経つほどに雑菌が繁殖し、悪臭や害虫が発生してしまいます。

また、耐震性の高いベタ基礎で建てられた家屋の場合は、床下に水が溜まると自然に捌けていくことがないため、不衛生なだけでなく家屋の土台へのダメージも大きくなります。

床下浸水した場合は、原因が自然災害でも水道管の破裂でも、「水害復旧」というプロによる特殊清掃が必要ということを認識しておきましょう。

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2.床下清掃をしないことで起こる4つのリスク

水が溜まった床下や現在は水が捌けているが一度浸水してしまった床下を、清掃しないまま放置すると、以下の4つのリスクがあります。

悪臭家の中にイヤな匂いが立ちこめ快適な生活が送れない
害虫の発生家財や人体に悪影響を及ぼすようになる
感染症発熱・出血などの症状が発生し日常生活に支障を来す
家屋の劣化家屋の資産価値が低下するだけでなく、住み続けられなくなる

本章では4つのリスクについて、それぞれ詳しく説明していきます。

2-1.悪臭

自然災害や汚水・排水管の破裂などで床下浸水した場合、最初に起きる現象が悪臭です。

河川の氾濫や大雨による下水の逆流、汚水管からの水漏れで床下に溜まった汚水や汚泥は、さまざまな雑菌を含んでいるため悪臭の元となるからです。

たとえ水が捌けても、もともと湿気の多い床下での雑菌は増えていく一方です。

物理的に汚い水や泥が家の下にあるため、臭いの発生源をなくさない限り、臭いに慣れることはあっても、消えることは決してありません。

この悪臭は、家の中を走るあらゆる配管や排気口を通って上がってくるため、家の中がいつもカビ臭さや泥臭さ、下水臭さで満たされてしまいます。

放置するとこんな被害に発展するリスクがある!

  • 水道やお風呂など水回りを使うたびに、耐えがたい悪臭に悩まされる
  • 悪臭同士が混ざり合って、次々と違うタイプの悪臭が発生する
  • 常に大量の防臭剤を置き、かなりの頻度で消臭スプレーを散布しなくてはならない

2-2.害虫の発生

床下浸水が起きると、害虫の発生リスクがあります。

汚水や汚泥と共に運ばれてきた害虫が床下に留まったり、雑菌だらけの汚水や汚泥から発生する悪臭に引き寄せられたりして、さまざまな害虫が産卵するからです。

具体的には、以下のような害虫が大量発生します。

チョウバエ生活に不快感を与える。ごくまれに、幼虫が目や鼻、口、生殖器などから体内に入り込み、疾患を引き起こすことがある。
人を刺して吸血し、アレルギー反応によって痒みと腫れを生じさせる。
種類によってさまざまな感染症の媒体となる。

蚊は種類によって、きれいな水やわずかな水で産卵することを好むものもいるため、給水管からの漏水でも、蚊の幼虫は発生します。

また、床下浸水をしていない状態であっても、湿気の多い床下はもともと以下のような害虫が棲息しやすい環境です。
運ばれてきた汚泥を栄養源として、大量発生する場合があります。

放置するとこんな害虫に遭遇するリスクがある!

人に害を加える害虫に遭遇ノミ、ダニ、ヤスデ、ハエ、ゴキブリ
家屋に害を加える害虫に遭遇シロアリ、キクイムシ、シンクイムシ
実害はないが不快な害虫に遭遇ハサミムシ、カマドウマ、クモ、黒アリ

2-3.感染症

害虫が発生すると、その害虫が媒介になることで、さまざまな感染症のリスクが高まります。

近年は温暖化の影響で、亜熱帯にしか生息していなかった種類の害虫もいるため、単に「刺されると痒い・痛い」というだけでは収まらない症状が起きる可能性もあるのです。

住んでいる家の床下で、感染症の病原菌媒介となる害虫が大量に発生するため、特に高齢者や小さなお子さまがいる家庭では、早急に対策をする必要があります。

具体的には、以下のような病原菌が運ばれます。

放置するとこんな感染症を発症するリスクがある!

  • 日本脳炎
  • デング熱
  • 黄熱
  • マラリア
  • フィラリア
  • ウエストナイル熱
  • ジカ熱

※これらの感染症にかかると、発熱、頭痛、筋肉痛、皮疹高熱、黄疸、出血、寒戦、貧血などの症状が現れ、日常生活や仕事に支障を来すリスクがあります

2-4.家屋の劣化

浸水が起こると、大事な家屋の劣化も招いてしまいます。

家屋や周囲の土壌に散布していた防蟻剤が流されることで、それまで入り込めなかったシロアリが侵入してくるからです。

シロアリは、そもそも自然界では「死んだ樹木」を分解する非常に有益な存在です。

しかし木造建築の戸建てにとっては、床下への侵入を許すと、家の土台を食い尽くす厄介な存在となるのです。

放置することで家の構造そのものが弱まり、劣化や崩壊の危険性を高めます。

放置するとこんな感染症を発症するリスクがある!

  • 長年放置した影響で、莫大なリフォーム費用が発生する
  • ある日床が抜けてしまい、思わぬ怪我をしてしまう
  • そのまま住み続けることができず、リフォーム工事期間に別の住まいを確保する必要が出てしまう

3.どうしても自力で床下清掃を行うときの手順

床下清掃は保険の適用外であることがほとんどなので、業者にかかる費用が大きい場合、すぐに対応することが難しいということもあるでしょう。

放置しておくと、感染症や家屋の損壊という大きなダメージにつながるため、すぐに業者による特殊清掃ができなかったとしても、自力で何かしらの手は打っておきたいものです。

この章では、床下清掃のうち、家庭用の道具などを使って自分でできる作業をご紹介していきます。

まずは、業者による床下清掃作業のうち、家庭用の道具を代用することで自分で行えるものと、業者に任せるほかないものを一覧にまとめましたので、ご確認ください。

作業内容自分でできるかどうか
養生
排水
汚泥除去
清掃
補修
※内容による
消毒剤散布
オゾン燻蒸×
カビの除去
防カビ処理×
床の解体×

上記は、あくまで物理的に家庭用の道具や薬剤の使用で代用が効くかどうかを示したものです。
実際の床下清掃作業は、そのほとんどを高さ50cm未満の空間で行うことになります。

そのため、下記に該当する方は自分では行わずに、特殊清掃業者に作業を任せることを強くお勧めします。

  • 腰や膝に慢性的な疾患を抱えている方
  • 呼吸器系の弱い方
  • 肌の弱い方
  • ご高齢の方
  • 妊娠中の方

それでは、家庭用の道具や薬剤などを使って、自分で行う床下清掃の方法をお伝えしていきましょう。

自力清掃ができない構造もあるので注意!

床一面を鉄筋コンクリートで覆う「ベタ基礎」という工法で建築された家屋は、基本的に自力で清掃をするのは困難と捉えてください。

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3-1.自分で行う床下清掃:用意するもの

まずは、各作業で使用する道具一覧をご確認ください。

作業必要な道具
養生・ビニールシート
・養生テープ
排水・バケツ
・雑巾
・ワイパー
汚泥除去・ヘッドライト
・ヘラ
・スコップ
・ブラシ
洗浄・スチームクリーナー
・熱湯
・雑巾
・ワイパー
・延長コード
・扇風機
・ドライヤー
消毒剤散布・次亜塩素酸ナトリウム
・噴霧器
カビの除去・スチームクリーナー

床下に潜り込んでの作業の際は、必ず厚手で丈夫な作りの作業服と手袋、マスク、ゴーグルを着用してください。

雑菌による感染症を防ぎ、飛び出た釘やささくれた木材に引っ掛けて怪我をしないためです。

3-2.自分で行う床下清掃:やり方

特殊清掃業者に任せる場合でも、自分でできる範囲を行う場合でも、基本的な手順は同じです。
まずは以下の全体像をご覧ください。

STEP1 床下への侵入床下点検口を探す
STEP2養生床下点検口の周囲を養生する
STEP3排水排水ポンプまたはバケツ等で水を汲み出す
STEP4汚泥除去雑巾やワイパーを使って汚泥をバケツに集めて捨てる
STEP5洗浄真水で洗浄し、扇風機などで乾燥させる
STEP6消毒剤散布乾燥してから消毒剤を散布する
STEP7カビの除去スチームクリーナーをカビにあてる

溜まっている水の量や道具の性能、作業する人数にもよりますが、排水、汚泥除去、清掃にそれぞれ1~2日ずつかかると見積もっておきましょう。

ここからは、各ステップの具体的な作業方法や注意点などをお伝えします。

STEP1 床下への侵入

建築図面などを用意し、床下点検口の有無を確認します。
床下点検口がない場合は、床板を解体しないと床下には侵入できません。

床下の解体は、誤って床板の下に走る「根太」を切断してしまう恐れがあるため、床下点検口がない場合の床下への侵入は、必ず業者に任せてください。

STEP2 養生

床下点検口の周囲から、汲み取った排水や汚泥を廃棄する場所までを養生します。

ビニールシートが動かないよう、テープで固定して床が汚れないようにしてください。

また、できるだけ作業動線の家具は一時撤去し、重いバケツなどを持ちながらでも通行に支障がないようにしておきます。

STEP3 排水

排水ポンプまたはバケツを使って、床下の排水を汲み出します。

家庭用排水ポンプは、15,000円~45,000円ほどで購入することができます。

自然災害による床下侵入の場合、周辺地域のホームセンターでは入手困難になることもあるため、通販などを利用すると比較的早く入手できます。

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STEP4 汚泥除去

ヘラやスコップ、ブラシを使い、汚泥を取り除きます。

取り残しがあると、悪臭が発生し害虫が寄ってきてしまいます。
この後に行う消毒剤の効果が低くなってしまうため、ライトで確認しながら丁寧に取り除いてください。

STEP5 洗浄

スチームクリーナーまたは熱湯を使って、真水で床下全体を洗浄します。

排水ポンプで排水を行いながら、真水が汚れなくなることを確認しながら繰り返します。

家庭用スチームクリーナーは、30,000円前後で購入することができます。
この後のカビの除去でも使うため、100℃以上の高熱になるものを選んでください。

また、立って作業することができないので、スチームクリーナーの柄を短く調整できるものが最適です。

この洗浄の過程では、至近距離で高熱のスチームや熱湯を扱うため、火傷に注意してください。

洗浄が終わったら、扇風機を使って全体を乾かします。
溝やくぼみなどの乾きにくいところは、ドライヤーをあてて乾かしてください。

STEP6 消毒剤散布

床下が乾燥したら、全体に消毒剤を散布します。

家庭用の消毒剤散布機は、10,000円前後で購入できます。

消毒剤を吸い込んでしまったり、目に入ってしまったりしないよう、必ずゴーグルとマスクを着用してください。

ただし、素人ができる消毒には限界があります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

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STEP7 カビの除去

カビで青や黒に変色した部分に、スチームクリーナーをあてます。

熱がしっかり伝わらないと効果が出ないため、1箇所につき10秒以上しっかりとあててください。

付着してしまったカビの色は落ちませんが、高熱処理によりカビのタンパク質を完全に壊すことができるため、カビ菌は死滅します。

どうしても色も落としたいという場合は、酸素系漂白剤を染み込ませた布を、色のついた部分に叩き込むことで落とすことができます。

4. 特殊清掃業者による床下清掃の内容

前章で自力での床下清掃を紹介しましたが、基本的にはあくまで「プロに頼む前の事前準備」と捉えるべきでしょう。

本章ではプロフェッショナルである、特殊清掃業者が行う床下清掃の内容を紹介します。
床下清掃を特殊清掃業者に頼むと、約3〜4日かけて、以下のような手順で床下の清掃と消毒を行います。

作業内容日数目安
STEP1養生2〜3日
STEP2排水
STEP3汚泥除去
STEP4洗浄
STEP5補修
STEP6消毒剤散布
STEP7オゾン燻蒸1日
STEP8カビ除去
STEP9防カビ処理

ここからはそれぞれの作業の具体的な内容を見ていきましょう。

自力清掃ができない構造もあるので注意!

外部の清掃業者を選ぶ際「乾燥と消毒のみを請け負う業者」は注意が必要です。

なぜなら、この作業はあくまで表面的な作業に該当し、床下の根本的な問題解決の作業をしていないからです。

乾燥と消毒のみで作業完了したとしても、数日経過すると悪臭や湿気などもともと気になっていた現象が再発してしまいます。

必ず業者が提示する作業範囲を確認するようにしましょう。

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4-1.養生

床下への出入り口である点検口付近を養生します。

汚水や汚泥がスタッフの作業着や機材に付着するため、室内を汚さないように準備します。

点検口がないなど、床下への侵入ができない場合には、床を一部解体して侵入します。
床板の下に走る根太を切らないように配慮しながら、侵入できる最低限の大きさで切断を行います。

4-2.排水

排水場所を確認し、そこまでの床を養生してから、排水ポンプを用いて排水します。

水がすでに捌けている場合や、水害から時間が経過して乾いている場合には、この作業を行わない場合もあります。

4-3.汚泥除去

ヘッドライトを着けたスタッフが床下に入り込んで、汚泥除去を人的作業で行います。

ポンプでは吸いきれなかった水をワイパーや雑巾を使ってバケツに集め、スコップやヘラで汚泥を剥ぎ取ります。
床下材の角や隙間などの細かな箇所も、ブラシを用いて汚泥を除去していきます。

4-4.洗浄

汚泥除去が済んで床面が確認できるようになったら、高圧洗浄機を用いて洗浄します。

床板の裏に付着している、水面に浮いていたと思われる細かなゴミなどについては、木を傷めないようブラシや箒でやさしく掃き落として行きます。

4-5.補修

亀裂の修復や防湿シートの張り替えなど、水害によって起きた問題箇所について対処します。

プロの目でチェックし、簡易に補修できるものであればその場で対応を行います。

4-6.消毒剤散布

汚水と汚泥があった場所には、雑菌が繁殖しているため、消毒剤を散布して除菌します。

消毒剤の効果を上げるため、床下がある程度乾いてから散布します。
雑菌がなくなることで、床下に害虫を寄せ付けなくします。

4-7.オゾン燻蒸

床下をオゾン燻蒸して消毒・消臭します。

基礎の通気孔などを塞ぎ、オゾンが漏れないように密閉することで、床下にオゾンを充満させます。
オゾン燻蒸によって、床下全体を隙間まで消毒と消臭をします。

4-8.カビ除去

清掃・消毒までに時間が経過していると黒カビや青カビが発生しているため、高熱スチーマーでカビを除去します。

4-9.防カビ処理

善玉菌を送り込み、悪玉菌が入り込めない環境を作ることで、カビを寄せ付けないようにします。

オゾン燻蒸によって無菌状態になった床下は、カビやウィルスなどの悪玉菌が入り込みやすい環境になるため、あらかじめガードをしておきます。

5. 床下浸水の消毒は排水から消毒、汚水対策まで一気通貫でやらないと意味がない!

ここまで外部の業者が行う「消毒」作業を紹介してきましたが、水害や漏水の場合、他にも作業すべきことがあります。

床下浸水後の復旧作業としてやるべきこと

STEP1 排水

STEP2 清掃

STEP3 乾燥

STEP4 消毒

STEP5 汚水対策

上記のうち、とくに「消毒作業」は、床下の木に菌が繁殖したり、コンクリートがダメージを受けてしまったりして家の基盤が崩れることを防ぐために必須です。

しかし、単に消毒薬を散布するだけでは、表面的な作業のみとなります。

そのため、排水から消毒、汚水対策まで一気通貫で完璧にやらなければ、効果を発揮しません。

費用を抑えることを目的に、やるべきことを正しく適切に行わないと、数年後に家が倒壊してさらなるコストがかかる恐れがあります。
床下浸水後の復旧作業は、排水から汚水対策まで適切にして行う業者を選ぶことが大切でしょう。

6. 特殊清掃業者による床下清掃の費用目安

床下浸水の処理を業者に依頼する場合の、費用の目安を解説します。

費用について詳しくは、下記の記事もご参考ください。

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【平米単価で費用記載している業者に注意!】

業者の中には、費用を平米単価で記載しているところもあります。

しかし、基本的に平米数などの条件だけで、水害復旧にかかる費用を計算することはできません。

なぜなら、床下の構造や流れ込んだ汚水の状態、配管の位置などによって、作業効率が大きく変わるからです。 平米単価で作業費用を安く記載しておきながら、実際の現場確認後に高い費用を提示する業者もいるため、十分に注意してください。

7. 床下清掃を安心して任せられる業者の選び方

ここまで床下清掃や床下浸水の復旧作業の具体的な作業内容や注意点を紹介しました。

「ちょっと自力でやるのは難しそう」とお考えの方は、次に「素人の自分が、適切な対処をする業者を選べるのだろうか」と戸惑っているかもしれません。

床下浸水の復旧作業を適切かつ正しい方法で行う業者を探したい場合は、下記の3点をチェックしてみてください。

  • 排水から消毒、汚水対策まで一気通貫で頼める業者を選ぶ
  • トラブル解決実績が全国各地で豊富にある業者を選ぶ
  • 経年劣化によるコンクリートや木材の消毒を根本から行ってくれる業者を選ぶ

これらの点に留意しながら業者選びをすることで、床下浸水後の復旧作業を適切に行って時間とお金を無駄にするリスクを軽減させられるでしょう。

ここからは3点のポイントについて、具体的に解説していきます。

7-1. 排水から消毒、汚水対策まで一気通貫で頼める業者を選ぶ

「5. 床下浸水の消毒は排水から消毒、汚水対策まで一気通貫でやらないと意味がない!」でも説明しましたが、排水から汚水処理対策まで一気通貫で依頼できる業者を選びましょう。

床下清掃や床下浸水への対応は、部分的にしか対応していない業者も存在します。

「プロに依頼したので大丈夫だろう」と思っていても、根本原因の解決がなされていなければ、追加費用や追加依頼の手間が取られてしまいます。

下記は床下浸水後の復旧作業としてやるべきことをまとめたものですが、これら全ての作業を手抜かりなくしっかりと行うことが大切だからです。

床下浸水後の復旧作業としてやるべきこと

STEP1 排水

STEP1 清掃

STEP1 乾燥

STEP1 消毒

STEP1 汚水対策

特に排水と汚泥の除去作業は最も大変な作業であるため、最初の段階から業者に依頼するのが得策でしょう。

漏水の場合は、汚泥などがないものの、家の基盤である木材やコンクリートが長時間水に触れて汚水が浸透している可能性があります。

床下浸水後の復旧作業には時間と労力がかかり、作業が中途半端だと家が傷んでしまって、結果として余計にお金がかかる事態になってしまいます。

必ず、排水から汚水対策まで全ての工程を請け負ってくれる業者を選びましょう。

7-2.トラブル解決実績が全国各地で豊富にある業者を選ぶ

業者選定の場合は、「全国各地でトラブル解決実績があるかどうか」を確認してください。

なぜなら「特殊清掃」や「災害復旧」を看板に掲げながらも、実は素人が対応している業者が多い実情があるからです。

そもそも水害や漏水を多く経験している業者は少なく、全国で対応している業者でなければ、水害や漏水後の復旧作業を適切に行えないでしょう。
また、地震や大雨の後に罹災した家庭を訪問する業者は、専門業者でない可能性が高いです。

業者のホームページで過去のトラブル解決実績、特に「全国での対応実績」があるかどうかをチェックしてみてください。

リスクベネフィットなら、北海道から沖縄まで全国対応の実績があります。

他の清掃業者で不満を抱いたご依頼も数多くリカバリーしているので、床下清掃から水害復旧まで幅広く対応可能です。

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7-3.経年劣化によるコンクリートや木材の消毒を根本から行ってくれる業者を選ぶ

コンクリートや木材の経年劣化の状況を見極め、根本から消毒などの対応を行う業者を選びましょう。

一口に「消毒」といっても、コンクリートや木材の「表面だけの消毒」と「内部まで浸透する消毒」では効果が大きく異なるからです。特に長年劣化してきたコンクリートや木材は水が浸透してしまうと、内部で菌が繁殖したり、内側から傷んでいったりするため危険です。

木材やコンクリートの内部までしっかり浸透する消毒を行う業者を選ぶようにしてください。

床下断熱材もあきらめなくて大丈夫!

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8. まとめ

今回は、床下清掃の重要性や具体的な作業内容や業者への選び方についてお伝えしました。
あらためて本記事のポイントは以下の通りです。

◎ 床下清掃は自力でできることと、外部に任せるべき場合がある

  • 自力清掃はあくまで限定的
  • 水分が気になる場合はすぐに業者に依頼すべき

◎ 床下清掃をしなかったことで起こるリスクは以下の通り

  • 悪臭
  • 害虫の発生
  • 感染症
  • 家屋の劣化

◎ 自力で清掃するときの流れは以下の通り

  • 必要な道具を準備する
  • 7つの清掃ステップの順に作業する

◎ 自力で清掃するときの流れは以下の通り

STEP1養生
STEP2排水
STEP3汚泥除去
STEP4洗浄
STEP5補修
STEP6消毒剤散布
STEP7オゾン燻蒸
STEP8カビ除去
STEP9防カビ処理

◎床下浸水の消毒は排水から消毒、汚水対策まで一気通貫でやらないと意味がない!

◎床下清掃を安心して任せられる業者の選び方は以下の通り

  • 排水から消毒、汚水対策まで一気通貫で頼める業者を選ぶ
  • トラブル解決実績が全国各地で豊富にある業者を選ぶ
  • 経年劣化によるコンクリートや木材の消毒を根本から行ってくれる業者を選ぶ

床下の構造に詳しくて、なおかつ定期的に状態をチェックしている方は、それほど多くないでしょう。

だからこそ、床下を良好な状態に保つ意識を持ちつつも、実際の清掃については外部のプロフェッショナルに依頼することをおすすめします。

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