床下浸水の清掃に消石灰は不要!カビ・異臭を防ぐ消毒方法を解説

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床下浸水の清掃に消石灰は不要!カビ・異臭を防ぐ消毒方法を解説

「大雨で床下浸水の被害に遭った…!インターネットで調べてみると、汚泥や汚水を消毒するために『消石灰』を使うことがあるようだ。これって必要なのかな?」

あなたは、泥や雨水で汚れた床下をきれいに片付けようとしているのではないでしょうか。

放置していると、カビや異臭が発生しますから、とてもいい考えです。

しかし、

消毒するために「消石灰」が必要なのか?

については、インターネットで調べても、明確な答えが出てこないため、困っているのではないでしょうか。

結論からいえば、床下浸水の場合、「消石灰」を使う必要はありません。
そもそも、原則として「消毒」をする必要もありません。

厚生労働省は、床下浸水の消毒を推奨していません。
加えて、消石灰も原則として「使用しなくてよい」と考えています。

ただし、床下の汚染状況によっては、一部の市町村が「消毒作業を行ってもよい」との見解を示しているため、注意が必要です。

本記事では、以下について解説します。

本記事でわかること

  • そもそも「消石灰」とは一体何なのか
  • 床下浸水の清掃において「消石灰」を使った消毒は必要か
  • 床下浸水のカビ・異臭を防ぐ対処法5STEP
  • 床下浸水の清掃を行う際の注意点3つ
  • 消毒したほうがいいケース

この記事を読めば、床下浸水による「カビ」や「異臭」を防ぐベストな方法がわかります。

それでは早速、みていきましょう。

1. 床下浸水の消毒に使う「消石灰」とは?

そもそも、床下浸水の清掃に用いられる「消石灰」が一体どういうものなのか、わからない方も多いのではないでしょうか。

消石灰(しょうせっかい)とは、作物のウイルス病を防いだり、鳥インフルエンザの感染拡大を防いだりするために使う白い粉末のことをいいます。

目に入ると失明の恐れがあるため、今では用いられていませんが、昔は、学校のグラウンドに白線を引くために用いられていました。

作物のウイルス病対策

作物をスクスクと育てるためには、ウイルスや細菌の繁殖を防ぐ必要があります。作物がウイルスや細菌に感染してしまうと、実が小さくなったり、枯れたりしてしまうからです。

そうした事態を防ぐためには、土壌のpHをアルカリ性に傾けることがポイントになります。そこで、用いられるのが、強いアルカリ性の性質のある消石灰なのです。

鳥インフルエンザ対策

鳥インフルエンザは、産卵率を低下させたり、ニワトリを殺したりしてしまう怖いウイルス病です。このウイルス病の対策として、鶏舎周辺や農場内の道路に消石灰を散布します。

農林水産省も、鳥インフルエンザの防疫対策として「消石灰の散布」を推奨しています。

家屋のカビ・異臭対策

大雨や洪水によって、家屋が浸水したまま放置していると、カビや異臭が発生します。最終的には、家屋の基礎がもろくなったり、設備のサビや故障を招いてしまいます。

そのため、カビ・異臭を対策する手段として、消石灰を用いる事業者がいます。

まとめると、以下のようになります。

消石灰とは作物のウイルス病を防いだり、鳥インフルエンザの感染拡大を防いだりするために使う白い粉末のこと
一般的な用途・作物のウイルス病対策 ・鳥インフルエンザ対策 ・大雨や洪水によるカビ・異臭対策

2.床下浸水の消毒に「消石灰」は不要

前項でお伝えした通り、大雨や洪水の被害に遭った床下の消毒に、消石灰を用いる事業者がいます。

また、「床下浸水では消石灰を用いた消毒を行うべき」といった記事もがあるため「使用したほうがいい」と考えるかもしれません。

しかし、結論からいえば、床下浸水において消石灰を用いる必要はありません。
厚生労働省は浸水した家屋のうち、屋外については「原則として消毒は不要」としています。

出典:厚生労働省「被災した家屋での感染症対策」

日本感染症学会も、厚生労働省と同様の見解です
平成28年9月に発表された「一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法」において、「消毒は不要」との見解を示しています。

●一般的な注意事項
・基本的に、土壌への消毒は不要です。

出典:日本感染症学会「一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法」より抜粋

専門家も、厚生労働省や日本感染症学会と同じ見解を示しています。
床下浸水の被害に遭った際に「消毒を行う必要はない」と述べています。

前岡山市保健所長の中瀬克己・吉備国際大教授(健康危機管理)は、豪雨災害を伝えるテレビニュースの中で、床下の消毒に消石灰の使用を勧める情報に懸念を感じたという。消石灰は、鳥インフルエンザ発生時の消毒などに使うが、素人が取り扱うのは難しい。

中瀬教授は「床下までの浸水なら、そもそも消毒は原則不要。床下の掃除は土砂を取り除いた後、水洗いし、しっかり乾かせば十分です」と話す。

出典:朝日新聞「浸水後の床下消毒、「不要」と専門家 扱いづらさ懸念も」より抜粋

省庁、専門機関、専門家はいずれも、床下浸水については「清掃・乾燥をしっかり行うこと」を推奨しているというわけです。

直接、手に触れることでかぶれたり、目に入ることで失明したりする恐れがあるため、原則として「消石灰を使った消毒作業は行わない」ものだと認識しておきましょう。

3.床下浸水のカビ・異臭を防ぐ正しい対処法5STEP

床下浸水の清掃に「消石灰は不要」ということが、ご理解いただけたのではないかと思います。

とはいえ「カビや異臭を防ぐためには、どんなことをしたらいいの?」と思うのではないでしょうか。

そのため、カビや異臭を防ぐ「正しい清掃手順」を解説します。
全部で5STEPあります。

床下浸水のカビや異臭を防ぐ「正しい清掃手順」

STEP1身支度を整える
STEP2排水する
STEP3泥やゴミを撤去する
STEP4泥や汚れを水で洗い流す
STEP5扇風機で換気・乾燥を行う

一つずつ、解説していきます。

3-1.STEP1:身支度を整える

清掃作業は、感染症にかかったり、ケガを負ったりするリスクがあります。
そのため、身支度を整えてから、作業するようにしましょう。

厚生労働省が、清掃作業の身支度に関する「注意喚起」を行っています。
ポイントは、以下の通りになります。

清掃作業時の身支度のポイント

傷口からの感染対策

着用するもの・丈夫な手袋
・底の厚い靴
・長袖(肌が見えない衣類)
ケガをした場合の対処法・傷口を流水で洗浄する
・(深い傷・汚れが入った傷の場合)医師による診断を受ける
※破傷風は死亡のリスクもあるため、速やかに医療機関を受診すること

土ぼこりによる感染対策

着用するもの・ゴーグル
・マスク
異物が入った場合の対処法・目を洗浄する
・(洗浄しても充血している場合)医師による診断を受ける

出典:厚生労働省「清掃作業時に注意してください

上記を参考に、身支度を整えましょう。

3-2.STEP2:排水する

作業用の身なりに整えたら、「排水」を行いましょう。
大雨や洪水によって流れ込んできた雨水や汚水を抜き、素早く乾燥するためです。

湿った状態を放置していると、床下の基礎部分や配管、断熱材などを浸食したり、不快な異臭・カビが発生してしまいます。

最悪の場合、床下で繁殖したカビやウイルスによって、感染症にかかってしまうこともあるため、しっかりと排水するようにしましょう。

排水の手順は以下の通りです。

排水の手順

STEP1・床板・畳を取り外す(自分で取り外せない場合は事業者に依頼する)
STEP2・(水量が多い場合)工事用排水ポンプを用いて排水する
・(水量が少ない場合)バケツなどを用いて水を取り出す

水量が多い場合は、必要に応じて、排水ポンプを用いるのもいいと思います。
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排水ポンプ

商品名水中汚水ポンプ (京セラインダストリアルツールズ(リョービ) 型式:RMG-3000 60HZ)
価格(税込)10,724円
こんな人におすすめ・汚水の量が多い方
・速やかに乾燥したい方
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排水については、以下の記事で、押さえるべきポイントを詳しく解説しています。あわせて、ご確認ください。

3-3.STEP3:泥やゴミを撤去する

排水後は、床下に溜まっている泥やゴミを撤去しましょう。
泥やゴミの撤去はシャベルやスコップなどを用います。

水も一緒にすくいあげることがないように「水切り穴」がついているシャベルが販売されています。そういったものを用いると、効率よく作業が進むでしょう。

必要に応じて、活用してみてください。
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泥やゴミを撤去するシャベル

商品名TK ドロあげシャベル
価格(税込)1,064円
こんな人におすすめ・汚泥やゴミだけすくい上げたい方
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・からだへの負担を軽減しながら作業したい方
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3-4.STEP4:泥や汚れを水で洗い流す

続いて行ってほしいのが、流水洗浄です。

取り除いても残ってしまう泥や汚れは、水をかけてきれいに流しましょう。
感染症予防につながります。

流水洗浄で水浸しになってしまったら、もう一度排水を行っておきましょう。

3-5.STEP5:扇風機で換気・乾燥を行う

最後に、床下に入るサイズの小型扇風機などを設置して、換気・乾燥を行いましょう。

季節や気候によっては、1週間くらいの乾燥作業が必要になる場合もあります。
電気代などが気になるかと思いますが、カビや異臭を防ぐほか、住宅の基礎部分や配管の浸食を防ぐためにも必要な作業です。しっかりと乾燥するようにしましょう。

家に小型の扇風機がない場合、床置きの扇風機を新たに購入するのも手だと思います。
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床下乾燥の扇風機

商品名山善 扇風機 45cm 工業扇 床置き式 ロータリースイッチ 風量3段階調節 オレンジ YKY-458
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・カビや異臭を防ぎたい方
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以下の記事で、押さえるべきポイントを詳しく解説しています。合わせて、ご確認ください。

以上5STEPが、床下浸水時の清掃方法です。
ぜひ、参考にしてみてください。

4.床下浸水の清掃を行う際の注意点3つ

床下浸水の清掃を行う際には、3つの注意点があります。

床下浸水の清掃を行う際の注意点

POINT1無理して自分で清掃しない
POINT2清掃後は手洗い・シャワー・衣服の取り換えを行う
POINT3感染症に関する不安がある場合は消毒してもよい

一つずつ、解説します。

4-1.無理して自分で清掃しない

床下浸水の清掃作業は、無理してご自身で行う必要はありません。
なぜならば、床下は非常にスペースが狭く、清掃作業そのものが、身体に負担だからです。

足腰が悪い方や、高齢者の方、身体が不自由な方(=ハンディキャップがある方)が作業すると、転んだり、身体を痛めたりして危険です。

また、ぐちゃぐちゃになった床を這いながら作業するため、全身が、泥や水で汚れてしまいます。
そのため、感染症にかかるリスクが上がります。

不慣れな作業になるため、精神的にストレスを感じる方もいるでしょう。
浸水被害に遭ったときには、なんでも自分でやらなければならないように感じるかもしれませんが、それは大きな誤解です。

ご自身でできること・できないことを峻別し、肉体的・精神的に負担のない範囲で「できること」だけに絞って作業するようにしましょう。

川崎市は、必要に応じて、事業者に作業を委託するよう喚起しています。

【2】家の周囲や床下の場合
※床下の土砂の除去や防腐処理など建物の維持等に関しましては、施工業者等の専門業者にご相談ください。

出典:川崎市「水害時の衛生対策と消毒方法について」より抜粋

「自分一人で作業する自信がない」「自分のからだが万全な状態ではない」といった場合は、無理せず、清掃の専門事業者に作業を委託しましょう。

4-2.清掃後は手洗い・シャワー・衣服の取り換えを行う

床下の清掃を行った後は、手を洗い、速やかに着替えてシャワーを浴びましょう。
加えて、脱いだ衣類はすぐに洗濯しましょう。

汚泥や汚水で汚れた衣服のままでいると、感染症にかかってしまう可能性があるからです。

4-3.感染症に関する不安がある場合は消毒してもよい

これまでの記事を通して、床下浸水の場合には「原則として、消毒は不要」とお伝えしてきました。
これは、厚生労働省・日本感染症学会・専門家の間で一致している意見です。

しかしながら、一部の市町村では、条件付きで「消毒を行ってもよい」とする見解を示してます。
以下の通りです。

床下浸水の消毒を行ってもよい条件・消毒に使用するもの

さいたま市

条件・汚水が付着した壁や下水やし尿槽があふれた場所がある場合
対処法以下を消毒に用いる
・塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)
・クレゾール石けん液
注意点壁などは汚れを落とした後、薄めた薬液を浸した布などで拭く。
家の周りは、じょうろや噴霧器などで濡れるように薬液を撒く。

出典:さいたま市「水害時の感染症対策と消毒方法

つまり、汚水が付着した壁があったり「し尿槽」が溢れていたりする場合には、消毒を行ってもよいということです。これは、感染症予防の観点から推奨しているものと思われます。

そのほか、以下のような状況に見舞われた場合にも、消毒を行った方がよいです。

床下浸水の消毒するとよいケース

  • 乾燥にしくい床下である場合
  • 動物の死骸や腐敗物が流れている場合
  • 氾濫した河川の汚水が流れている場合
  • 汚染の確率をゼロにしたい場合

このような状況に見舞われた際には、必要に応じて消毒作業を実施しましょう。

消毒する際には「塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)」や「クレゾール石けん液」を用いるようにしましょう。

「床下浸水で消毒は不要?必要なケースと対応すべきことを解説」の記事にて、押さえるべきポイントを詳しく解説しています。あわせて、ご確認ください。

5.床下浸水の清掃は専門家に依頼するのがベスト

「壁や住宅の基礎部分に汚水や汚泥が付着したままだ。感染症が怖いな…」
「足腰が弱いから、自分できれいに清掃する自信がない。誰かにやってもらいたいな」

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6.まとめ

いかがでしたか。

「床下浸水には消石灰を用いるべきか」「床下浸水の清掃において押さえるべきポイント」などについて、理解できたのではないでしょうか。

最後にまとめを入れます。

床下浸水の消毒に使う「消石灰」とは?

消石灰とは作物のウイルス病を防いだり、鳥インフルエンザの感染拡大を防いだりするために使う白い粉末のこと
用途・作物のウイルス病対策
・鳥インフルエンザ対策
・大雨や洪水によるカビ・異臭対策

床下浸水の消毒に「消石灰」は不要

  • 省庁、専門機関、専門家はいずれも、床下浸水については「清掃・乾燥をしっかり行うこと」を推奨
  • 直接、手に触れることでかぶれたり、目に入ることで失明したりする恐れがある。そのため、原則として消石灰を使った消毒作業は行わない

床下浸水のカビ・異臭を防ぐ正しい対処法4STEP

床下浸水のカビや異臭を防ぐ「正しい清掃手順」

STEP1身支度を整える
STEP2排水する
STEP3泥やゴミを撤去する
STEP4泥や汚れを水で洗い流す
STEP5扇風機で換気・乾燥を行う

床下浸水の清掃を行う際の注意点3つ

床下浸水の清掃を行う際の注意点

POINT1無理して自分で清掃しない
POINT2清掃後は手洗い・シャワー・衣服の取り換えを行う
POINT3感染症に関する不安がある場合は消毒してもよい

本記事が、床下浸水の清掃について知りたい方のお力になれましたら幸いです。