大阪特殊清掃の実態!完全消臭ができない業者がなぜ多い?

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大阪特殊清掃の実態!完全消臭ができない業者がなぜ多い?

 

大阪府は人口840万人、日本では国内第3位の人口を有する都道府県です。人口が多いという事は、その分孤独死の案件も多い町と言えます。孤独死の案件が多いからこそ特殊清掃業者の数も多くあると言えます。

当社は、大阪だけでなく、日本全国各地で特殊清掃業を営んでおります。
そうすると大阪府ではほかの地域よりも【臭いが消えていない!】という他社の手直し作業が非常に多く、比率が高いと言えます。

なぜ【完全消臭ができる業者が少ないのか?】
大阪府の特殊清掃業者の傾向と選び方を考察してみます。

そもそも大阪府に特殊清掃会社は何件あるの?


大都市である大阪で特殊清掃会社は何件あるのか?
Googleビジネスプロフィールを用いて調べてみました。
その結果は【56件】※2022/8/22時点

あれそれだけ?と感じる方やそんなにあるの?と感じる方、人それぞれであります。
大阪府の発表によると孤独死の発生件数は年間2996件と発表されました。

1か月平均は約250件です。そうなると1社あたり4.4件となります。
各社で分配したとしても4.4件では経営が立ち行きません。
どのようなビジネスにおいても、業界内でシェアを多く獲得している業者とそうでない業者があり、概ね上位3社で4割~6割程度をシェアしているケースが多いです。
そうなると、大阪府での特殊清掃業者は非常に多く、飽和状態であると言えます。

飽和状態の大阪特殊清掃業者の実態

飽和状態となってしまっている大阪の特殊清掃業者ですが、サプライヤーが需要よりも多くなった場合に起きる事。
即ち【価格競争】【サービスの質の低下】です。

少ない需要に対して業者の数が多いのであれば間違いなく【合い見積もり】となります。
合い見積もりとなった場合は業者は受注をしたいため安い金額を提示してきます。
受注金額が安くなれば、その分、従業員への給料も安くなります。
安い給料ではサービスの質が低下する事は免れません。即ち完全消臭できないと言えるのです。

完全消臭を可能にする特殊清掃作業員とは?

前章でお分かりのように大阪の特殊清掃業者が飽和状態にある事はご理解いただけました。
今回の章では完全消臭まで行かない理由として、市場ではなく、サービスを提供する側の人の側面から
見てみたいと思います。

特殊清掃作業員に求められる能力とは?

筆者も長年特殊清掃業を経営しており、多くの求人面接を行ってきました。
その中で多くの人々が勘違いをしています。
【作業をするだけで良い?】
と考えています。もっと深堀していくと、難しいスキルは必要ではなく、比較的能力を必要としない。
ただ、衛生的な部分や、臭気などに耐えれば給料をもらえる。
と勘違いをしている方が求人の応募の9割以上であります。しかし実態はそんなことはありません。
では具体的特殊清掃社員に求められる能力をご紹介していきます。

1、施工計画を立案する。

特殊清掃作業をどのように行うのか?企画立案しなければなりません。企画もなく工事をする事はできません。管理会社、行政、お客様、近隣などに対してどのような事を行うのか?企画を立てて了解を得なければ近隣トラブルとなるからです。

2、施工の管理、施工方法

特殊清掃作業には建築に該当する部分が多くあります。その代表的な作業には【床解体】作業がります。建物の一部を解体するのですから、正しい知識、建築構造などを習得せずに行う事は危険であります。その為建築構造などを知らなければなりません。
余談ですがGoogleビジネスで大阪特殊清掃と検索しヒットした56社の内大阪府に建設関係の届け出がなされていた会社は3社であり、5.3%しか公的な許認可を有していない状況です。

3、ワード、エクセル、パワポ、PDFは当たり前!

お客様や、管理会社様、オーナー様にどのような作業を行ったのか?説明する必要があります。
その為、各種資料を作成するにあたり、ワード、エクセルなどを駆使して資料作成をしなければいけません。現在では動画なども作成しなければならない風潮になっています。特殊清掃の作業員は特に重要です。特殊清掃をご利用いただくお客様は、ほとんどの方が初めてであり、何をしているのか?不安です。その不安を取り除くためには資料をお出しする事が必須です。

4、薬品の性質や効能を知る。

特殊清掃作業では多くの薬剤を使用する事があります。その為、薬品の注意点や効能を知らなければ、現場作業で大変な事故を起こしかねません。
大阪でマンション火災、6人重軽傷…遺品整理の作業中か
実際に大阪府の特殊清掃業ではこのような事故が発生しています。

このように、作業だけを行えば通用するのか?と言えばそんな事は無い事がお分かりであると思います。お客様からお仕事を直接頂き、施工を行うのですから、求められる能力はゼネコンと同じなのであります。だからこそ、良い人材が集まらなければ、質の高い完全消臭までできる特殊清掃員は中々少ないのであります。

その会社特殊清掃専門会社ですか?特殊清掃員のモチベーション!

筆者の会社であるリスクベネフィットではお陰様で多くの業者様とJVを組ませていただく機会があります。そうすると、多くの業者様のスタッフともかかわるケースが多くあります。
大阪で特殊清掃員と言われる人たちと関わると、多くのスタッフが【特殊清掃をやりたくない】と言っていました。それはなぜか?

大阪の特殊清掃会社の多くは専門ではないからです。

  • 片付け屋
  • 遺品整理業
  • リサイクル業
  • ハウスクリーニング業  

といった異業種が特殊清掃会社と宣伝を行っているケースがほとんどです。
大阪で検索にヒットした特殊清掃会社で特殊清掃専門会社はなんと1社!1%だけなのであります。

なぜ特殊清掃専門会社でないといけないのか?

また自分の就職に置き換えて考えてみましょう!
ご自身が就職をする際に、事業内容を聞いていたが、ある日突然上司から【孤独死現場を清掃してくれ!】と言われた際に、喜んで対応するでしょうか?
嫌だと思う方が大半ではないでしょうか?

このように、本来自分が望まないにも関わらず、特殊清掃を行う。
消臭の質が向上する可能性は非常に低いのではないでしょうか?

約4割が実態が見えない!異常な状態の大阪特殊清掃業者

大阪の特殊清掃会社の8割が実態がわからない!

 

まずは当社の大阪事務所の写真を掲載します。

当社の事務所をご覧いただくとわかるように、特殊清掃作業には非常に複数の資材や道具が必要になります。その為、倉庫と事務所の両方が求められます。
倉庫などが無い場合は多くの道具などを保管する事ができません。
またそれなりの設備や薬剤などを保有できていない可能性が高くなるのです。

そこで【大阪特殊清掃】で検索した場合ヒットする56社を住所をグーグルマップで調べた。

倉庫2646.4%
事務所58.9%
商業施設35.3%
マンション1730.3%
戸建て58.9%

結果としてはなんと大阪の特殊清掃会社の44.6%は自宅やマンションでの業者でありました。
全ての業者の質が低いとは限りませんが、約45%の確率で会社としての実態が見えない状況でありました。

この数字は全国的に見ても非常に高い数字であります。
大阪の特殊清掃作業の手直しが多い理由として
実態が無い、経験が無い、設備が無い業者がWEBの実態に即していない課題広告だけで運営している事が理由なのかもしれません。

そのような背景には、特殊清掃業が無許可で低資本で開業できる!と勘違いをしている方が多くいるからである。
次の章では特殊清掃の許認可についてのお話になります。

特殊清掃に必要な許認可!


特殊清掃に必要な許認可は複数あります。
大阪の特殊清掃会社を調べると多くの会社が、許認可ではない民間の資格や、あまり必要でない許認可を記載しております。

多くの業者がうたっていたものは

〇古物商許認可
〇産業廃棄物収集運搬

です。どちらも公的許認可でありますが、環境省のHPに

  • ご家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の「一般廃棄物処理業許可」や委託が必要です。「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」では回収できません。
  • 産業廃棄物処理業許可は、工場や企業の廃棄物を処理するための許可です。古物商の許可は、中古品等の売買を行うための許可です。
  • 引用元:環境省HPより

と説明されております。

 

 

 

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