【孤独死女性の実態】その原因となるセルフネグレクトについても解説

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【孤独死女性の実態】その原因となるセルフネグレクトについても解説

「女性の孤独死って、どういうことが原因になるんだろう?」
「女性の孤独死は若者に多いって聞いたけど、本当?」

高齢者の孤独死が増えていることが社会問題となっている昨今。「孤独死は一人暮らしの高齢者が陥るもの」との印象がありますが、実は孤独死は若い女性にも増えていることは意外と知られていません。

以下は、孤独死の男女別死亡年齢の構成比です。これを見ると、40代までは女性の孤独死の割合が高いことが分かりますよね。

40代までの女性の孤独死が多くなっている理由は、貧困や精神的な理由など、様々な事情によりセルフネグレクト化してしまうことなどが挙げられます。「セルフネグレクト」とは「自己放任」の事。自己管理が困難になった人が、生活環境改善や健康管理を放棄してしまうことです。

このセルフネグレクトは単なる不摂生の範疇を超えた、命に係わる問題なのです。

若い世代の孤独死はきちんとした対策を行えば防げるもの。その方法を知らず、不安なまま生活をしていつの間にか手の施しようが無くなってしまうのは残念なことです。

そこでこの記事では、孤独死する女性の特徴や理由を見ながら、その対策などを詳しく解説していきます。

「自分ってもしかして、孤独死予備軍…?」

このように思っている方でも、この記事を読むことでできる事が見えてくるはず。この記事があなたの生活を良きものにすることができれば幸いです。

1.女性の孤独死の実状とは

この章では女性の孤独死の実状について、以下の2点について解説していきます。

1-1.女性の孤独死は40代までの比率が高い

冒頭で解説した通り、若い世代は女性の孤独死の比率が高いことが言えます。改めて、以下のグラフをご覧ください。

このように、男女の孤独死の年齢別での比率でみると、40代までは男性よりも女性のほうが比率が高いことが分かります。

実は、孤独死の総数に対する年齢別の比率をみると、女性は16.9%と2割にも満ちていません。そのため、世間での印象では孤独死は「高齢者の男性に多い」との見方が強いといえます。

※参考:一般社会法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会「第5回孤独死現状レポート」

にもかかわらず、40代までは女性は男性よりも比率の上では上回っています。全体を見ると、女性はどちらかといえば若い世代のほうが孤独死のリスクが高いといえるのです。

1-2.女性の孤独死は自殺率が高い

また、女性の孤独死の原因としては「自殺」が男性よりも多いことが分かっています。以下は、自殺による孤独死の割合をグラフにしたものです。

これを見てわかるように、自殺によって孤独死する女性の割合は男性の約2倍であることが分かります。また、年代別の自殺者の割合を見ると、30代までは男性より高いとの結果になっています。

しかも、女性の自殺による孤独死が最も多いのは、なんと20代までとの驚きの結果に。

自殺により孤独死してしまった女性の35%が、10代、または20代で亡くなってしまったといえるのです。

このように、若い世代の女性にとって孤独死は深刻な問題と捉える必要があるのです。

2.女性と男性の孤独死の違い

孤独死には男性と女性のそれぞれに特徴があります。この章では、女性と男性の孤独死の違いを詳しく解説していきます。

2-1.男性の孤独死は家事を苦手とする高齢者男性の例が多い

男性の孤独死の特徴として、家事を苦手とする高齢者男性が多いことが挙げられます。これは、男性のほうが女性よりも家事を苦手とする人が多いと言えるでしょう。

孤独死が最も多いのは男女合わせて60代。高齢者になった男性は、伴侶の死や熟年離婚により突如として一人暮らしを強いられます。現在の高齢者男性の多くは現役時代、家事は妻に任せることが一般的でした。

そのため、高齢者になって一人暮らしを余儀なくされた男性が、片付けや食事の用意などができずにセルフネグレクト状態に陥り、孤独死に至ってしまうことが多いのです。

もちろん男性でも家事を行い、生活水準を保って一人暮らしができる人もいます。しかし、傾向としては家事ができずに生活の質を著しく下げてしまうことがあるのです。

2-2.女性の孤独死は若年性の痛ましい例が多い

女性の孤独死の数は男性より女性のほうが少ないものの、孤独死に至る場合は痛ましい例が多いことは特徴として挙げられます。

例えば仕事での失敗がきっかけで心を病み、セルフネグレクト状態になった末に孤独死に至ったり、離婚して子供の親権を得ることができずにアルコール依存症の末自暴自棄になり、孤独死してしまうなど。

若い女性の孤独死は高齢者と違い、もともとは身体的に不自由がないことがほとんど。そのため、本来防げるはずのところ、その存在に気付くことすらできずに死に至ってしまう例が後を絶ちません。

女性の孤独死は雇用や貧困など様々な問題とセットにして考えることができます。そのため、社会全体でこの問題に取り組んでいく必要があるのです。

3.孤独死に向かう女性が陥る「セルフネグレクト」とは

冒頭でも解説した通り、孤独死に至ってしまう女性の多くが「セルフネグレクト」状態となっています。この章では、女性を孤独死に向かわせてしまう「セルフネグレクト」について詳しく解説してきます。

3-1.孤独死に至る「セルフネグレクト」とは

ここまでで解説しているように、「セルフネグレクト」とは「自己放任」のこと。様々な理由により自己管理が困難になった人が、生活環境改善や健康管理を放棄してしまうこと。

セルフネグレクトに陥ると、入浴や歯磨き、洗濯や掃除やゴミ捨てなど、通常当たり前にできる事ができなくなります。また、体調が悪いと感じたときに病院に行くことも困難になるのです。

つまり、生活を維持する能力が失われてしまうことをセルフネグレクトというのです。自分の健康や安全にもかまわなくなってしまうため、最悪の場合は孤独死に至ってしまうがセルフネグレクトの怖いところ。

また、セルフネグレクトの問題点としては、危険な状況であるにも関わらず周囲に助けを求められないことも挙げられます。セルフネグレクトに陥ってしまう多くの人は、自分が危険な状況であることを認知できずに改善しようとすら思わないことが多いのです。

そのため、セルフネグレクトであることを周囲に知られることもなく、さらに状況を悪化させてしまいます。その結果、自殺や孤独死に至ってしまうのです。

3-2.セルフネグレクトに陥るきっかけとは

セルフネグレクトに陥るきっかけとして、主に以下の3つが挙げられます。

それぞれについて、詳しく解説していきます。

3-2-1.精神的に大きなダメージを受けた

精神的に大きなダメージを受けた場合に、セルフネグレクトに陥ってしまうことがあります。精神的なダメージから回復することができず自暴自棄になり、だんだん生活環境を悪化させてしまうなどです。

特に、離婚や死別など精神的なダメージを受けると同時に社会から孤立してしまうなどの場合は注意する必要があります。社会との繋がりが薄くなってしまう状況で、セルフネグレクトになってしまうことが多いのです。

セルフネグレクトに陥りやすい環境の変化

  • 家族の死
  • 仕事での大きな失敗や退職
  • 病気
  • 離婚
  • 恋人との別れ

これらの状況により社会との繋がりが減ってしまうと、だんだんあらゆることへの興味がなくなり、身の回りのことを構わなくなってしまいます。その状況こそがセルフネグレクトへの第一歩となってしまうのです。

セルフネグレクトを引き起こす「パラサイト・シングル」の高齢化

「パラサイトシングル」と呼ばれる人々がセルフネグレクトに陥ってしまうことも近年、問題とされています。

「パラサイト・シングル」とは、社会人になってからも親と同居し、経済的にも精神的にも親に依存している未婚者」のことを指します。2000年ころにこの言葉が注目されたときには主に20代を表すものでしたが、近年はその高齢化が社会問題となっているのです。

20代のころから親に依存してきたパラサイト・シングルが高齢化すると、親が亡くなったり親の介護が始まると、生活基盤が崩れてしまいます。その結果セルフネグレクト状態となり、孤独死に至るケースもあるのです。

3-2-2.精神的または心理的な問題を抱えている

もともと何らかの精神病や精神障害、疾患などを患っている場合はセルフネグレクトに陥りやすいといわれています。例えば以下のような例です。

セルフネグレクトに陥りやすい精神疾患や障害
統合失調症、妄想性障害、アルコールなどの依存症、不安障害、恐怖症、認知症、強迫性障害、パーソナリティ障害、感覚障害 など

こうした病状を持っている場合、自分で生活をコントロールできずにセルフネグレクトに陥ってしまうことがあります。

また、そうした疾患からくる不安や恐怖により、物を部屋にため込んだり、出入口付近にも物を積み上げてしまうといったこともあるのです。出入口付近に物を積み上げ、外から人が入れないようにするためです。

人を避けたいがためのそうした行動は自分で何とかできるものでもないため、セルフネグレクトに歯止めをかけることができず結果として孤独死に至ってしまうのです。

3-2-3.貧困による生活の困窮

貧困は、若者がセルフネグレクトに陥ってしまう大きな原因の一つに数えられます。貧困状態に陥ると食生活が乱れやすくなり、健康状態を管理したり生活環境を維持するのが難しくなるため、セルフネグレクトのような状態になりやすいのです。

現代の日本社会では一度仕事を辞めてしまうと再就職が簡単ではなく、低賃金の仕事をせざるを得ないことがあります。また、再就職できない場合には非正規雇用として働かざるを得ません。

特に、女性は非正規雇用率が高く、貧困状態にも陥りやすいといわれています。

令和2年の総務省の「労働力調査」によると、非正規雇用比率は男性が22.8%だったのに対し女性は56.0%との結果が出ています。

非正規雇用の場合、所得は低水準に留まってしまいます。そのため、一度就職に失敗してしまう場合にやり直しがきかないことで、貧困状態に陥りセルフネグレクトにつながってしまうことが考えられるのです。

子育て後の離婚などにより再就職が必要になった場合でも、ブランクのある場合は給与の低い就職先や非正規雇用しか見つからないなどで貧困状態に陥りることが多くなります。その結果、セルフネグレクト状態になってしまうのです。

若者の貧困は男女問わず問題となっていることですが、非正規雇用率などを考えると女性のほうがより切実といえるかもしれません。

貧困状態に陥ることにより、安価なインスタント食品や冷凍食品中心の食事になりやすくなります。影響が偏って体調をわすくすることもありますが、貧困状態にある場合は病院にも行きづらく、放置する人も多くなるでしょう。

その結果、だんだん自暴自棄になり結果としてセルフネグレクトになってしまうのです。

3-3.セルフネグレクトの特徴

「自分て、もしかしてセルフネグレクトかも…?」

そのように思った方のために、セルフネグレクトの特徴をまとめてみました。

セルフネグレクトの特徴

  • 歯磨きや洗顔、入浴など自分の身の周りを整えることができない
  • 自宅がゴミ屋敷のように不衛生になっている
  • 電気がつかない、窓ガラスが割れているなど不十分な住環境を放置している
  • 昼夜逆転など、生活のリズムが崩れている
  • 栄養を考えた食事を取っていない
  • 体調不良でも病院に行かない
  • 一人暮らしである
  • 友人や恋人、家族が近くにいない
  • 散財癖または極端な節約

もちろん、これらの中には当てはまっているからといってセルフネグレクトと断言できないものも多くあります。しかし、こうした状況の多くに当てはまっている場合には注意が必要です。

自分にセルフネグレクトの可能性があると分かったら、生活を変えていく必要があるでしょう。具体的な解決策に関しては、次の「4.女性の孤独死を防止するための方法」をご覧ください。

4.女性の孤独死を防止するための方法

ここまで、女性はセルフネグレクトに陥るために孤独死に至りやすくなってしまうことを解説してきました。ここからは、孤独死を未然に防ぐための方法を解説していきます。

4-1.孤独死の危険があることを認識する

まずは、自分がセルフネグレクトに近い状態であると認識し、「孤独死の危険がある」ということを理解する必要があります。セルフネグレクトは根深い問題として、「本人が気付きづらい」という点が挙げられるためです。

セルフネグレクトは社会との関わりを経って自宅に引きこもってしまうことから起こってしまします。そのため、本人が気付かない状況で周りが気付くことは困難です。

孤独死に至る可能性のあるセルフネグレクトを防ぐには、まずその特徴を確認し、自分がセルフネグレクト状態にあるか判断することが何よりも重要となるのです。

4-2.周りに相談する

セルフネグレクト状態であることが分かったら、周りの誰かに相談してみましょう。家族や友人と話ができる場合はそういった方々と話をすることが一番です。

また、もしも誰も相談できる相手がいなかった場合は自治体や政府が行っている相談窓口に相談してみましょう。各自治体で様々な相談窓口が設けられているため、誰でも気軽に利用できます。

政府も電話相談窓口を設けていますので、まずは電話で相談してみてはいかがでしょうか。友人や知人には相談しづらい内容も、自分のことを知らない人には相談できる事もあるかもしれません。

誰かに話をすることで、次に起こすアクションのきっかけになることもあるのです。

4-3.心療内科を受診する

自分で環境を整えることが難しい状況であれば、心療内科を受診してみましょう。セルフネグレクトに陥る原因の多くは、精神的または心理的要因によるものです。心療内科を受診することで何かしらの疾患が見つかる可能性もあります。

そうした原因がわかれば対策も打ちやすくなるでしょう。

もちろん、セルフネグレクト状態にある人が心療内科の受診を決断すること自体、簡単ではありません。自分のことにかまわなくなっている人の多くは「診療内科を受診できるような人はセルフネグレクトに陥らない」と考えるかもしれません。

確かにセルフネグレクトの回復は簡単なものではないかもしれませんが、周りに相談するなどして少しづつできる事を増やしていく必要があります。その一環として、心療内科受診も視野に入れると良いでしょう。

4-4.溜まったゴミを掃除する

何をすべきかわからなくなってしまったら、溜まったゴミの清掃をしてみましょう。部屋がゴミ屋敷になっている場合はゴミの清掃も簡単ではないかもしれませんが、毎日少しずつでもゴミを捨てることで生活のリズムが生まれます。

例えば、今日はベッドの周りだけ掃除する、今日は洗面台だけ掃除する、というように毎日少しずつゴミを掃除してみてください。もしもそれが難しいようだったら、「その日に出たゴミだけ掃除する」と、できるハードルを下げてみることをおすすめします。

また、思い切って清掃業者に依頼してゴミをすべてきれいにしてもらうのも一つの方法です。ゴミの掃除が難しければ、プロに依頼してしまえばいいのです。何も自分ですべてをきれいにする必要はありません。

一番重要なのは、今の時点で自分が最も楽になれる方法を探すこと。溜まったゴミの清掃にストレスを感じるのであれば、プロへの依頼も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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5.まとめ

以上、この記事では女性の孤独死について詳しく解説してきました。

この記事を読んで分かったこと

  • 女性の孤独死の実状
  • 女性と男性の孤独死の違い
  • 孤独死に至る女性が陥る「セルフネグレクト」について
  • 女性の孤独死を防止するための方法

孤独死は高齢者に多いとの印象がありますが、実は近年は若い女性にも増えているということで社会問題となっています。高齢者の孤独死と違い、肉体的には健康であることが多い若者の孤独死は防ぐ事の出来る問題です。

まずは、自分がセルフネグレクトの状態にあるかどうかをきちんと認識することが大切です。また、セルフネグレクト状態を放置してしまうと孤独死に至ることがあると理解しましょう。

最初から多くのことをする必要はありません。小さなところから少しづつ改善してみてください。この記事をお読みいただき、ぜひ前向きな一歩を踏み出していただけたら幸いです。