ゴミ屋敷化してしまう高齢者は多い!5つの原因と取るべき対策4つ

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ゴミ屋敷化してしまう高齢者は多い!5つの原因と取るべき対策4つ

「うちの親に限って、ゴミ屋敷なんてあり得ない」

そう思っていたら、ある日突然、自分ごととして直面する事例が増えています。「きれい好きな人だから」「昔から整理整頓は行き届いていた」という場合も安心できません。

高齢になった途端に、家がゴミ屋敷になる事例、実は多いんです。

詳しくは後述しますが、ゴミ屋敷の原因者のうち6割以上が60歳代以上だったという調査結果もあります。高齢者のゴミ屋敷化は他人事では済まされないのが実情です。「散らかってきたかも」という時点で対策を打たなければゴミ屋敷化する危険性は高いでしょう。

速やかに家が散らかってしまった原因を把握し適切な対応策をとれば、ゴミ屋敷化を防ぐことはできます。すでにゴミ屋敷化してしまった場合も解決策が複数あるため、各自の状況に応じて解決できます。

1.ゴミ屋敷にしてしまう高齢者は多い

高齢者になってから、家をゴミ屋敷にしてしまうケースは多くあります。

ゴミ屋敷とは、東邦大学大学院の岸恵美子教授によると、次のような状態です。

ゴミ屋敷とは

「ごみ屋敷」(以下、「ごみ屋敷」という)とは、ごみ集積所ではない建物で、ごみが積み重ねられた状態で放置された建物、もしくは土地を指す
『自治体による「ごみ屋敷」対策-福祉と法務からのアプローチ-』より引用

「ごみが積み重ねられた」とまでは言えなくても、「最近、家が散らかっている」「ゴミをためがちになってきた」という状況なら思い当たるひとも多いのではないでしょうか。高齢になってからの状況変化は、ゴミ屋敷になりつつあるサインかもしれません。

サインを放置してゴミ屋敷化してしまった場合、次のような影響が考えられます。

 ・病気になる
 ・火災の危険性が増す
 ・孤独死のリスクが上がる
 ・ご近所トラブルに発展する

ゴミ屋敷化の兆候を見逃さないため、また、無用なトラブルを招かないためにも、高齢者のゴミ屋敷問題の現状ゴミ屋敷が高齢者に与える影響を知っておきましょう。

1-1.高齢者のゴミ屋敷問題の現状

近年、高齢者の家がゴミ屋敷化するケースは多く、ゴミ屋敷は高齢者が直面する問題の1つといえます。

平成25年12月にゴミ屋敷対策の条例を制定した大阪市の調査(平成26年8月末現在)によると、認知されたゴミ屋敷における原因者の年代は以下のとおりでした。

年代件数全体(95件)に占める割合
70 歳代 ~35 件37 %
60 歳代24 件25 %
40 歳代10 件11 %
50 歳代8 件8 %
~30 歳代3 件3 %
不明15 件16 %

※「大阪市のいわゆる「ごみ屋敷」の現状について」より作成

ゴミ屋敷の原因者は「70歳代~」が全体の37%と最多で、次に多い「60歳代」は25%となっており、60歳代以上の高齢な原因者が全体の62%を占めるという結果です。

調査結果から、ゴミ屋敷問題は高齢者と密接に関わる問題であることがわかります。高齢化が進む現在では、ますます高齢者のゴミ屋敷が身近な問題となっているでしょう。

高齢者のゴミ屋敷問題を他人ごとと考えず、ゴミ屋敷化しつつある兆候を見つけたら速やかに対処することが大切です。

1-2.ゴミ屋敷が高齢者に与える影響

ゴミ屋敷が高齢者に与える影響はさまざまであり、どれも深刻です。
具体的には、次のようなトラブル発生のリスクが上がってしまいます。

ゴミ屋敷によって発生リスクが上がるトラブル

  1. 病気
  2. 火災
  3. 孤独死
  4. ご近所トラブル

「そのうち本人が片付けるだろう」「時間があるときに対応を考えよう」と先送りしがちですが、無用のトラブルを回避するためにも、できるかぎり速やかな対応を心がけましょう。

ここでは、ゴミ屋敷が高齢者にとって、どのように危険なのか解説します。

①病気

ゴミ屋敷では、高齢者が感染症や気管支系の病気・食中毒にかかる危険性が増大します。

食品の残りや生ゴミなどが大量に放置されたままのゴミ屋敷で起こるのが、害虫・ネズミの大量発生です。ダニやゴキブリ・ネズミなどは病原菌を媒介する可能性が高く、大量発生すると抵抗力の弱い高齢者が病気にかかるリスクは格段に上がるでしょう。

また、ゴミが堆積すると、「室内を見られたくない」「異臭が外に出てはいけない」といった心理から窓やカーテンを閉めっぱなしにします。これに伴い起こるのが、雑菌・カビの大量発生です。雑菌は食中毒などの原因に、カビの胞子は各種アレルギーや気管支喘息の原因となります。

高齢者にとって、ゴミを溜め込むことは健康を害するリスキーな行為であるため、一刻も早く改善する必要があるのです。

②火災

ゴミを溜め込むことは、火災の危険性も増大させます。

たまったゴミを餌にしてネズミが大量発生すると、電気コードやプラグをかじられる危険性が増えます。また、コンセントにほこりがたまると起こるのがトラッキング火災です。

東京消防庁によると家庭電気製品が原因の火災は多く、令和元年中に東京消防庁管内だけでも、差込みプラグが原因のものが85件、コードは61件、コンセントは56件でした。コンセント周りに火災のリスクが多く潜んでいることがわかります。

特にゴミ屋敷の場合、多くのゴミが堆積しているため、コンセントが発火した際に家全体に燃え広がるリスクが高く非常に危険です。

③孤独死

ゴミ屋敷は、高齢者が孤独死する可能性も引き上げてしまいます。

ゴミを溜め込むと、散乱したゴミに足を取られ転倒する危険性が高くなるためです。筋力や体力の低下が著しい高齢者の場合、一度転倒してしまうとゴミに埋もれて動けないという事例が多くあります。

ゴミ屋敷化してしまうと、近隣住民との交流が希薄化するケースが多いため、ゴミに埋もれたまま気付いてもらえず、最悪の場合、孤独死につながる危険性があるのです。

④ご近所トラブル

ゴミが堆積すると避けられないのが、ご近所トラブルです。

溜め込んだゴミが放つ異臭や大量発生した害虫・ネズミは、ゴミ屋敷内部にとどめておくことができなくなり、近隣住民にも影響が及びます。そして、最終的にはご近所トラブルに発展するのです。

大阪市の調査(平成26年8月末現在)結果でも、ゴミ屋敷の影響としてもっとも多かった回答が「周辺住民の通常生活に支障がある」でした。

今後も付き合いが続くであろう地域とのトラブルは避けたいもの。ゴミ屋敷が住人だけでなく近隣住民にも被害をもたらすことを認識し、速やかに解決に向けた行動をすることが大切です。

2.高齢者の家がゴミ屋敷になる原因

「以前は整理整頓好きだった親の家が、高齢になってからゴミ屋敷になりつつある」
という声をよく聞きます。行動パターンが変わってしまうのは、年齢を重ねると心身に影響が出てしまうためです。

高齢者の家がゴミ屋敷化していく代表的な原因としては、次のようなものが挙げられます。

高齢者の家がゴミ屋敷化する代表的な原因

  • 心身の衰え
  • 認知機能の低下
  • もったいない精神の高まり
  • セルフネグレクト
  • 他者とのかかわりの希薄化

原因を知ることで、有効な対策を取ることができるようになるため、「最近、家が散らかっていることが気になる」という場合は、該当するものはないか確認してみましょう。

2-1. 心身の衰え

誰しも歳をとると、精神や身体能力が衰えるものです。心身の衰えは、ゴミを溜め込む状態を引き起こしやすくします。

厚生労働省が策定した「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン」では、加齢に伴いストレスに対する回復力が低下する「フレイル」や、高齢により身体機能が低下する「サルコペニア」の状態になりやすいことが示唆されています。

フレイル・厚生労働省によると「年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態」
※厚生労働省パンフレット「食べて元気にフレイル予防」より引用
・要介護状態に陥る一歩手前の虚弱状態を指す
サルコペニア・厚生労働省によると「高齢になるに伴い、筋肉の量が減少していく現象」で「立ち上がりや歩行がだんだんと億劫になり、放置すると歩行困難にもなってしまう」
※厚生労働省「e-ヘルスネット」より引用

心身が衰えると、ゴミ出しの日を覚えてゴミを出す、ゴミを分別しゴミ箱に入れるなどといった若かりし頃は当たり前だった行動がとても億劫になり、実行が難しくなっていくのです。

若い頃はできていた片付けやゴミ出しが、現在はできなくなった事実に内心ショックを受けストレスを感じる高齢者は多くいます。そこに身内から「どうしてできないの?」などと責められると、ますますストレスが増大してしまうものです。

老化によりストレス耐性が衰えた高齢者にとって、これらのストレスは負担が大きく、さらに心身が衰えるという悪循環に陥ってしまいます。そうなると、ゴミ出しがますます難しくなり、ゴミ屋敷化は加速してしまうでしょう。

心身の衰えに気付いたら?

できないことを責めるのではなく、加齢による仕方のない部分は受け入れたうえで行動修正案を提示してください。

2-2. 認知機能の低下

認知機能が低下すると、目の前のものがゴミなのか、そうではないのかの判断が難しくなります。ゴミと判断できなければ捨てることもできないため、家はゴミ屋敷化してしまうでしょう。

認知症を発症すればもちろんのこと、認知症と言えないまでも加齢により徐々に認知機能は低下するため注意が必要です。日本内科学会によれば、特に、新しいことや短時間での対応が求められる場合の対応能力は、65歳以降速やかに低下します。

以前と変わらないように見えても、認知機能が低下しゴミと判断する力が弱まった結果、徐々にゴミ屋敷化することがあるのです。

認知機能の低下が疑われる場合は?

ゴミかどうかの判断を手伝ったり、チェックリストを用意して判断をしなくても捨てられるようにするなどの対策が必要です。心配な場合は認知症専門医にかかることも検討しましょう。

2-3. もったいない精神の高まり

物が潤沢になかった時代を経験した高齢者は、もったいない精神の強いひとが多い傾向です。加齢に伴いもったいないと思う気持ちが強まってしまうと、物が捨てられなくなりゴミ屋敷化することがあります。

例えば、お年寄りが壊れた家具や時計を修理して使う場面や、洋服が破れても繕って着続ける場面を見たことがあるのではないでしょうか。

「まだ使えるから捨てるのはもったいない」という気持ちが強くなりすぎると、どう見てもゴミであるのに「何かに使えるかも…」と思い込んでゴミを溜め込んでしまうのです。

このように、高齢者の「もしかしたら何かに使えるかもしれない」という思いが強くなり過ぎると、家はゴミ屋敷化していきます。

もったいない精神の高まりを感じたら?

物を大切に使うことは大事なことですが、度を越してしまわないよう周囲のフォローが必要でしょう。「1-2.ゴミ屋敷が高齢者に与える影響」を参考に、ゴミ屋敷が高齢者本人だけでなく周囲にも大きなデメリットとなることを説明し、溜め込まない方向に誘導してください。

2-4. セルフネグレクト

高齢者がセルフネグレクトに陥っている場合も、家はゴミ屋敷化します。

セルフネグレクトとは、厚生労働省によると「本人自身の基本ニーズ(衛生面、服飾面、食事など)を顧みない行為」を指します。高齢者に多い精神の不調です。

衛生面を顧みなくなる結果、ゴミ捨てや清掃も疎かになりゴミ屋敷化を招きます。セルフネグレクトは、食事や体調不良時の通院も放棄しがちで、最悪の場合、孤独死の危険もあるため注意が必要です。

セルフネグレクトかなと思ったら?

症状の程度によって会話や交流の機会を増やす、心療内科を受診するなどの対応を取りましょう。

2-5. 他者とのかかわりの希薄化

特に一人暮らしの高齢者は地域から孤立しがちです。他者との関わりが希薄化するとゴミ屋敷化しやすくなります。

他者との交流がないと、ゴミを捨てる際に手助けが必要でも助けを求められない、心身の衰えや認知機能の低下が進んでしまうなどの弊害があります。

大阪市の調査(平成26年8月末現在)でも、ゴミ屋敷の住人の実に36%が地域から孤立していました。

このように他者との交流がなくなると、ゴミ屋敷化が進行しやすくなります。例えば、ゴミが大きくて持ち運べないとき、交流があれば手伝いをお願いすることもできます。しかし交流がなければ誰にも手伝いをお願いできずゴミを捨てることが難しくなるでしょう。自力では捨てられないゴミが溜まっていくと家はゴミ屋敷化してしまいます。

他者との交流不足を感じたら?

家族が電話や訪問の機会を増やす、地域との交流できる場を探し参加を促すなどの対応を取りましょう。

3.高齢者のゴミ屋敷を防ぐ方法4つ

ゴミ屋敷化のサインを見つけたら、予防策をとるチャンスです。

「まだゴミ屋敷化すると決まったわけではないし…」と思うかもしれませんが、速やかに対応することで事態の悪化を防ぎ、元通りになる確率も上がります。

予防策として次の4つが効果的です。

高齢者のゴミ屋敷を防ぐ方法

  • ゴミ屋敷のデメリットを説明する
  • こまめに訪問・連絡
  • 地域との交流の機会を増やす
  • 介護サービス活用

上記の4つの予防策は、「2.  高齢者の家がゴミ屋敷になる原因」のどれに当てはまる場合でも、ゴミ屋敷化しつつある場合には効果的です。

個別の原因に応じた対策と合わせて予防策を取ることで、ゴミ屋敷を未然に防ぐことや、ゴミ屋敷化の再発防止をすることができます。

3-1. ゴミ屋敷のデメリットを理解してもらう

高齢者がゴミを溜め込むことを問題だと感じていないようなら、ゴミ屋敷がいかにデメリットの多い状態であるかを説明することでゴミ屋敷化を予防できる場合があります。

ゴミ屋敷が本人だけでなく周囲にも迷惑な状態であることを理解してもらい、ゴミを片付けようという気持ちになってもらえれば、ゴミは減っていくからです。

「1-2.ゴミ屋敷が高齢者に与える影響」に示したとおり、ゴミ屋敷は「病気・火災・孤独死・ご近所トラブル」の危険性があります。

このままではいけない、と高齢者が動いてくれればベストです。また、デメリットを説明し対話する中で解決すべき他の原因をつかむことができれば、それも解決につながる収穫です。

予防策を取るべきケース・高齢者がゴミを溜め込むことに問題意識を持っていない場合
ポイント・ゴミを溜め込んでしまったことを責めない
・高齢者が理解できるような平易な言葉で、危険を感じるような具体例を交えて納得するまで優しく説明する
・ゴミで転んだ時や介護サービスを導入するなど、状況に変化があったタイミングで話す

3-2. こまめに訪問や連絡をする

親族や友人など他者との交流が少ない高齢者は、こまめに訪問・連絡をすることでゴミ屋敷の予防が可能です。

他者と触れ合う機会が少ないと、「ゴミを溜め込んでも困るのは自分だけ」と思ってしまい、ゴミを何とかする気力も出にくくなります。また、認知機能の低下なども進行しやすく、ゴミ屋敷化しやすくなるでしょう。

こまめに訪問・連絡すると他者の目を意識するようになり、ゴミを溜め込むことを客観的に問題視するきっかけとなります。

頻繁に様子を見て、訪問した際はゴミ捨てや掃除を手伝ってみるなど交流の機会を増やし、高齢者を孤立させないことがゴミ屋敷化の予防につながるでしょう。

予防策を取るべきケース・他者との交流の機会が少ない場合
ポイント・交流の際は見放すような言動や否定する言動は厳禁
・心配していること、不安なことをストレートに伝える
・部屋の片づけを手伝う場合は、日常的に使わない場所から行う

3-3. 地域との交流の機会を増やす

地域社会とのつながりを活発化させることは、ゴミの溜め込みの改善につながります。

厚生労働省によると、高齢者の社会的孤立は「生きがいの低下」「孤立死」などの一因です。
生きがいがなくなれば、身の回りのことをきちんとしようというモチベーションも低下し、ゴミ屋敷を防ぐことは難しくなるでしょう。

地域との交流の機会を増やすことで生きがいを取り戻し、ゴミを何とかしようとする気力を回復させる必要があるのです。

地域に見守りサービスがあるなら活用する、高齢者向けサークルがあるなら参加を促し手続きを手伝うなど、使えるサービスや社会参加の場を探し利用・参加を促すことはゴミ屋敷を防ぐうえで効果的です。例えば大阪市においては各区の社会福祉協議会に、「見守り相談室」を設置し孤立する高齢者宅への訪問支援を行っています。利用を検討する場合は、お住まいの地域の区役所に相談してみましょう。

予防策を取るべきケース・地域との交流が少なく、本人に交流の意欲がある場合
ポイント・無理せず継続的に交流できる社会参加の場を一緒に探す
・見守りサービスがある場合は積極的に活用する

3-4. 介護サービスの導入を検討する

介護サービスの導入を検討することもゴミ屋敷を防ぐためには有効です。特に、こまめに訪問・連絡や地域との交流が難しい状況では効果的でしょう。

介護サービスが入ることで、最低限の他者との交流機会が保たれ、ゴミ出しのフォローなども受けられるなど、ゴミ屋敷化の予防に役立つメリットを享受できます。

何より第三者の目が家の中に入るという意識や環境の変化が、ゴミを溜め込む生活を変えるきっかけとなるでしょう。

このように、介護サービスという第三者が介入することで、ゴミの溜め込み改善が期待できます。
介護サービスを導入するなら、まずは要介護認定を受けてください。

予防策を取るべきケース・高齢者本人に介護サービス利用への抵抗がない場合
・日常生活の一部だけでも、支援や見守りが必要と感じられる場合
ポイント・本人の意向をきちんと確認した上で導入する
・要介護認定時など導入にかかる手続き時は付き添う

4.ゴミ屋敷になってしまった時にとるべき対策4つ

ゴミ屋敷になってしまっても、片付けて元通りにする方法はあります。
とるべき対策の候補は4つです。各自の状況に応じて適切なものを選ぶことが、スムーズな解決につながるでしょう。

ゴミ屋敷になってしまった時にとるべき対策

  • 自分たち(本人・親族・知人)で片付ける
  • 行政の制度を活用する
  • ゴミ屋敷の片付け対応ができる特殊清掃業者に依頼する

ゴミ屋敷になってしまった場合に大切なことは、今あるゴミを片付けるだけでなく、片付け後の再発防止策を合わせて講じることです。

「3. 高齢者のゴミ屋敷を防ぐ方法4つ」が、そのまま再発防止策としても使えます。

ここでは、各片付け方法のメリット・デメリットケース別のおすすめ片付け方法をまとめました。これらを参考に、ゴミ屋敷をスッキリ片付けてしまいましょう。

4-1. 自分たち(本人・親族・知人)で片付ける

ゴミ屋敷の片付け方法として1つめに考えられるのは、本人・親族や協力してくれそうな知人などで力を合わせて片付ける方法です。

特に、ゴミが小ぶりで量がさほど多くない場合や、協力できる親族などが多い場合は、有効な方法の1つと言えるでしょう。高齢者任せにすることは難しいため、周囲ができる範囲で最大限のフォローをする必要があります。注意点は、高齢者本人を責めないことと一方的にゴミを捨ててしまわないことです。

おすすめケース・自分たちで片付けたい場合
ゴミが小ぶり、量がさほど多くない場合
・高齢者本人の体調等から見て、片付けに時間をかけられる場合
対策を成功させるポイント・ゴミを溜め込んだことについて本人を責めない
・勝手にゴミを捨てず、本人の理解や納得を得てから捨てる
・必ず周囲が手伝い、高齢者任せにしない

この片付け方法のメリット・デメリットは次のとおりです。

メリット・片付けのための経費が最小限で済む
・見ず知らずの他人が関わらないため安心感がある
デメリット・多くの時間がかかる
・途中で挫折し、結局、片付かない危険性がある
・片付け後の清掃や消臭
・害虫駆除などに限界がある

以上のように、片付けに経費をかけたくない場合や、ゴミの量・質が親族や身内でも対応可能だと判断した場合は、親族たちで片付けるのもよいでしょう。

4-2. 行政の制度等を活用する

ゴミ屋敷所在地の自治体がゴミ屋敷対策を整備している場合は、制度を活用することでアドバイスを受けられたり、片付けがスムーズに進んだりする可能性があります。

ただし、行政のゴミ屋敷対策は地方自治体によってさまざまで、条例すらない自治体や条例があっても助言・指導程度にとどまるケースもあります。制度を活用しても、片付け自体は自分たちで何とかせざるを得ない場合も多いため、情報提供が得られる程度に考えたほうが無難でしょう。

おすすめケース・アドバイスを得たい場合
・ゴミ屋敷所在地の自治体に利用可能な制度がある場合
対策を成功させるポイント・自治体と密に連携をとること
・根本的解決には至らないこと前提で利用すること

この対策のメリット・デメリットは次のとおりです。

メリット・多くのゴミ屋敷を目にしている第三者からの客観的なアドバイスや支援を受けられる
・利用可能なサービスなどの情報を得られる
デメリット・自治体によって対応がバラバラ
・強制的に介入や片付けをする権限が無い場合があり、根本的な解決には至らないことも多い

アドバイスが欲しい場合は、他の対策と併用して利用することで、ゴミ屋敷の解決がスムーズになるでしょう。

4-3. ゴミ屋敷の片付け対応ができる特殊清掃業者に依頼する

もっとも簡単で時間のかからない解決方法は、業者を利用するやり方でしょう。
ゴミ屋敷状態になってしまった場合、個人の手には負えない状況も多いのが実情です。
そのような場合は特殊清掃業者を活用しましょう。

特殊清掃業者は、清掃・害虫駆除・消臭などの原状回復が得意な業者です。
ゴミ屋敷では、放置された食品などの汚れが床や壁面に染み込んでいます。また、害虫が大量発生していたり強烈な臭いがしたりして、ゴミを片付けた後の原状回復が非常に重要です。

そのため、業者に依頼するなら原状回復の得意な特殊清掃業者をおすすめします。手慣れたプロに任せてしまえば短時間でゴミ屋敷が驚くほど綺麗に片付きます

おすすめケース・片付けを手伝うことのできるひとが少ない(いない)
・ゴミが大きい
・多い
・ゴミ屋敷化する前の清潔で綺麗な家に戻したい
・多少の費用はかけられるが時間はかけられない
対策を成功させるポイント・高齢者本人の理解
・納得を得ること
・安心できる特殊清掃業者を選ぶこと

この片付け方法のメリット・デメリットは次のとおりです。

メリット・片付け後の清掃
・害虫駆除
・消臭などの原状回復が万全
・時間と手間をかけずに片付けられる
デメリット・自分たちで片付ける場合と比べ費用がかかる

多少の費用を捻出できる場合は、特殊清掃業者を利用することがおすすめです。労力不要の手軽さと仕上がりの綺麗さは、自分たちで片付ける場合とは比べものにならないでしょう。

4-4.【ケース別】おすすめの対策

状況に応じて適切な対策を選ぶことが、スムーズなゴミ屋敷解決への近道です。
ここでは、代表的な3つのケースについて、おすすめの対策を紹介します。

ゴミ屋敷対策で、よくある3つのケース

  1. 実際に片付けたひとの話を聞いてみたい
  2. とにかくお金をかけたくない
  3. 時間や労力をかけられない

「結局、どの対策を選べばいいの?」と迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。

①実際に片付けたひとの話を聞いてみたい場合

まずは、経験者に片付けの手順やポイント・おすすめの業者などを聞いてみたいという場合は、「4-2. 行政の制度等を活用する」とよいでしょう。

例えば、平成25年12月にゴミ屋敷対策の条例を制定した大阪市では、相談窓口を各区役所に設けているほか、指導・勧告・命令・代執行や、経済的支援なども行っています。何から手を付けてよいのかわからない場合は、相談窓口に行ってみるとよいでしょう。

このように、ゴミ屋敷について詳しいひとに話を聞きたい相談してみたいという場合は、行政の行っているサービスを活用してみるのがおすすめです。

②とにかくお金をかけたくない場合

とにかくお金をかけずにゴミ屋敷を何とかしたいという場合におすすめなのが、「4-1. 自分たち(本人・親族・知人)で片付ける」方法です。

ゴミ屋敷化した家に住む高齢者の親族や知人が時間と労力を提供する必要はありますが、もっともお金をかけずに解決できます。ゴミを片付ける際に高齢者と交流を持つこともできるため、片付けしながら再発防止に向けた取組みもできて一石二鳥です。

また、あわせて「4-2. 行政の制度等を活用する」も行うことで、片付けのコツや省力化のヒントなどが得られるかもしれません。

ゴミ屋敷をお金をかけずに片付けようと思ったら、「4-1. 自分たち(本人・親族・知人)で片付ける」と「4-2. 行政の制度等を活用する」に挑戦してみてください。

③時間や労力をかけられない場合

ゴミの片付けを手伝うひとが見つからない、多忙で時間がない場合は、「4-3. 特殊清掃業者に依頼する」をおすすめします。

特殊清掃業者に依頼すれば、ゴミの片付けから清掃・害虫駆除・消臭・除菌まですべての処理をお任せできます。立会い不要のサービスがある業者を選べば、依頼時以外は煩わされることなく、ゴミを片付けることができます。またプロの業者が施工することで、片付け時間がかなり短縮されることも魅力です。

時間や労力がかけられない状況でゴミ屋敷を何とかしたい場合は、特殊清掃業者に依頼しましょう。

5.安心できるゴミ屋敷対応ができる特殊清掃業者選びのポイント

「安心して任せられる特殊清掃業者を探したいけれど、どうやって見分ければよいのだろう」というひとも多いでしょう。

そこで、安心できる特殊清掃業者を選ぶために確認しておきたいポイントを説明します。ぜひ失敗しない業者選びの参考にしてください。

安心できる特殊清掃業者選びのポイント

着目ポイント確認内容
資格やスキル・一般廃棄物収集運搬許可を所有しているか
・清掃や消臭
・除菌も実施できるか
費用・定額料金設定がある
・明朗会計である
実績・ゴミ屋敷の清掃実績が豊富
・担当者が信頼できるか
追加条件・近隣対策はできるか
・立会無しは可能か

ゴミ屋敷は悪臭や雑菌が発生していることが多いため、消臭・除菌も実施できる特殊清掃業者がおすすめです。一番気になる費用面では、定額料金や追加料金請求なしを明示している業者が安心できます。

実績も着目したいポイント。プライバシー保護や貴重品の選別も必要なゴミ屋敷の清掃では、信頼できる業者に発注が集まります。ホームページなどで施工実績を確認するとよいでしょう。

ご近所さんにバレたくない、立会いが難しいなど追加で条件がある場合は、オプションで対応可能なのか事前に確認しておくと安心です。

以下でポイントごとの具体的な内容を解説します。

5-1. 一般廃棄物収集運搬許可を有している

安全・安心を重視するなら、ゴミ屋敷の片付けで必要となる一般廃棄物収集運搬許可を取得している特殊清掃業者を選びましょう。

一般家庭から出るゴミを一般廃棄物と呼びますが、この一般廃棄物を業者が運搬するためには法律上一般廃棄物収集運搬許可が必要とされます。

無許可業者は法律に定められた手続きを守らないだけでなく、回収したごみを不法投棄する傾向もあり、注意が必要です。

安全・安心のために、必ず一般廃棄物収集運搬許可を有する合法的な業者を選びましょう。

5-2. 高い清掃・消臭・除菌スキルがある

ゴミ屋敷化する前の美しい状態に戻したいなら、清掃や消臭・除菌技術が高い特殊清掃業者を選ぶことをおすすめします。

ゴミ屋敷を解決するためには、ゴミの片付けだけでなく、家屋に染み込んだ汚れ・臭いや雑菌の大量発生などの解消も大切です。経験やスキルのある業者であれば、片付け後の家から異臭や害虫が発生する危険性もありません。

高いレベルで原状復帰できる清掃や消臭・除菌技術に優れた業者であるかどうかを必ず確認してから選びましょう。

5-3. 追加費用が発生しない料金設定である

支払い面で安心できる業者に任せたいなら、追加費用が発生しないことを明示している業者を選びましょう。

業者を利用する際、一番気になるポイントが費用面です。特に「片付けが終わった後に法外な請求が来たらどうしよう」と心配するひとは多いでしょう。

作業開始前に支払総額がわかり、追加費用を請求しないことを明言している業者や、定額料金制で追加料金なしの価格設定をしている業者なら、費用が明確で安心です。

どのような価格設定になっているのか必ず確認し、追加料金を請求しないことが明確な業者に依頼するようにしましょう。

5-4. 施工実績をホームページ等で確認できる

作業のクオリティが高く、作業内容が信頼できる業者を選びたいなら、施工実績を確認できる特殊清掃業者にしましょう。

実績が多い業者は2つの点で安心できます。

1つめは、作業のクオリティの高さが期待できることです。実績が多いほど、経験やノウハウも豊富で作業内容に精通していることから、質の高い結果を出せます。

2つめは、信頼できる業者である可能性が高いことです。ゴミ屋敷の片付けは、片付ける過程で貴重品を選別し依頼者に返す作業や近隣住民への配慮など、本来の作業以外に求められる要素が多い業務と言えます。実績が多いとは、多くの業者の中から選ばれるだけの理由があるということで、信頼がおける業者である可能性が高いのです。

このように安心して任せられる業者を選びたいなら、必ず施工実績を確認する必要があります。

5-5. 近隣対応や立会無し等のオプションが充実している

安心して任せられる業者を探すなら、個々のニーズに応じた細かなオプションを設定可能な業者かどうかを確認しましょう。

ゴミ屋敷の片付けを依頼する際、片付け以外の要望があるケースも多いでしょう。

近隣住民にわからないように対応したい、立会いをまったくしないで片付けして欲しいなど、個々の状況に応じてさまざまな追加ニーズがあるものです。

そういう細かなニーズにもきちんと対応できる業者に頼めば安心です。オプションの内容は必ず確認することをおすすめします。

高齢者のゴミ屋敷を片付けるなら、リスクベネフィットがおすすめ

特殊清掃業者「リスクベネフィット」は、資格やスキル・費用・実績・オプションと4拍子揃った業者のため、安心して任せられます。

リスクベネフィットは、こんな特殊清掃業者です

資格やスキル・一般廃棄物収集運搬許可のほか各種資格を取得
特許を取得した完全消臭施工が魅力
費用・費用は「基本料金×コース割増+オプション料金」
・作業開始前に契約書を締結、追加料金が発生しないことを確約
実績・特殊清掃実績は8,000件以上
・天井までゴミが堆積した事例、女性だけで対応希望の事例など、ゴミ屋敷の清掃実績も豊富
追加条件の対応・立会無しコース(割増無し)
・隠密作業コース(1割増)
・緊急対応コース(5割増) など7種のコース+オプション安心の対応

特殊清掃業者選びに迷ったら、「リスクベネフィット」をご活用ください。

6.まとめ

高齢者のゴミ屋敷問題に向き合う際、大切なことは次の3つです。

ゴミ屋敷は高齢者と密接に関係する問題で、高齢者になってゴミ屋敷化させる事例は多くあります。

高齢者にとってゴミ屋敷の危険性は大きく、病気・火災・孤独死など多くのリスクがあるため、速やかに対応することが望ましいでしょう。

対策をとる場合はゴミを片付けるだけでなく、ゴミ屋敷になった原因を踏まえたフォローや対策を合わせて行うことが大切です。

  1. 原因を把握する
  2. 適切な対応策をとる
  3. 原因を踏まえたフォローを行う

上記の3ステップを実践すれば、現在のゴミ屋敷を解決するだけでなく、将来のゴミ屋敷再発も防止できます。

ゴミ屋敷をスッキリ解決するため、当記事をお役立てください。